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碁盤・将棋盤の材質の見極め難さ [囲碁将棋共通]

ヤフオクで「本榧」と書いていても、新榧だったり、本桂だったりすることはよくある。

本榧かどうかは、脚を抜いて香りを嗅げば誰でもわかるのに、「出品依頼者が本榧と言っています」と責任転嫁するリサイクルショップ店長が非常に多い。

私は、怪しい出品を見つけると質問欄から「本榧でなかったら返品保証してくれますよね!」と意地悪に訊いています。それで、出品を取り下げた店長もいました。

本榧かどうかは、写真では難しい場合がある。先日、本榧だと見込んで落札した碁盤が、桂でもない、新榧でもない、??(判別不能)の材質だった。

非常に明るい天面で、高級感もあるのだが、香りがまったくしない。碁盤屋に持ち込んで聞いてみても、分かるとは限らない。碁盤屋と言えども、扱うのは、本榧、本桂、新榧ばかりで、それ以外の材質は最近ではまったく扱わないだろうから。本桂は、原材自体が枯渇していて、最近は、本桂の碁盤を見かけることも少なくなった。

盤の材質を調べるときは、「棋具を創る」(吉田寅義著)という書籍を参照するのだが、カラー写真などが添えてあればいいのだが、文言ばかりで、判別データとしては、心もとない。

先日、イチイ(アララギのこと、オンコとも言う)の材質の将棋盤が出品されていた。落札しようかと迷ったのだが、盤サイズが、縦横とも通常より2センチほど小さく、そこが気になって落札しなかった。大変美しい材質であった。いつかは、いろんな材質の将棋盤・碁盤を集めてみたいものだ。

最近ヤフオクで京都大石天狗堂が出品している駒台だが、松材ということで、少し興味がある。駒台というと、桂、ヒバ、榧がほとんどなので。。。

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コメント 2

磯野波平

私も何年か前にヤフオクで碁盤を落札したのですが、出品者の説明では材質については何も記載がなく、画像で判断し、不明な点は出品者に質問しました。

厚さは4寸5分、画像を見ると桐カバーが付いていて、木表取りで黄色みを帯びた色合い、もしかしたら、と思い出品者に「シナモンに似た独特の香りがありますか?」と質問したところ独特の香りがすると返答がありました。これは榧盤に間違いないと思って入札、みごと落札できました。実際に届いて開封し、匂いをかぐと、予想的中。みごと榧盤を引き当てることができました。

盤は6mmほど反っていますが、大事に使っています。升目ははっきりしているのでまだまだ使えます。
by 磯野波平 (2014-05-19 19:27) 

管理人

放置ブログで、コメントに気付かず失礼しました。

ヤフオクは当たり外れがありますが、当たった時は嬉しいですね。

以前、榧の臭いがする桂盤がありました。たぶん、別の榧盤の臭いが移ったのだと思われます。

それくらい、榧の香りは強いようです。大正時代の100年位経過した榧盤を入手したことがありますが、100年経っても、しっかり香っていました。

榧盤の目盛り直しをすると、木目が蘇って、驚くほど美しくなることがあります。

私の知り合いの碁盤店では、たったの9000円でやってくれます。
by 管理人 (2014-09-09 15:39) 

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